「大きくなったら」

中学の時、進路指導の紙に「将来の希望」欄があった。
そこに「主婦」と書いたら
先生に怒られた。
志のない悪い子だったようだ。

何も職業を持たないつもりでそう書いたのではない。
むしろ、家の中で朝から晩まで働いている母を見て
何でもいいから働きに外に出よう、と心に誓っていた。

なぜ、「主婦」と書いたか。

先生、とか、看護婦さん、とか 弁護士 のような
職業として確立しているものではないものになりたかったので
それを説明するのが嫌で主婦と書いたのだ。
しかも、“主婦”を否定する先生を否定したかった。
(ただの反抗期です)

現在は概ね、思っていたような仕事をして、そして主婦である。
そしてそのことは思っていた以上に楽しい。

勤労している人への感謝の日。
勤労があることへの感謝の日。


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