「まんじゅうこわい」

おまんじゅうはおいしいが、
そこに衣をつけて揚げると
さらに油っこくておいしくなる。

今日は出かける用事があったので
途中、揚げまんじゅうを買いに寄り
訪ね先用と家用とホッカホカを二箱
車にのせた。

揚げたてで蓋を半分開けているので
運転席に香ばしいかおりが漂ってくる。
ちょっと手を袋に入れれば、そこには。
カリカリの衣に包まれた揚げたてのおまんじゅう。
しかも皮は、黒糖、桜、よもぎ、白、かぼちゃ、
中の餡は、こし、粒、ごま、とバリエーション豊か。

うーん。
食べたい。
“家用を1個くらい食べても誰も気付くまい”
“だめよ。みんなで食べるからおいしいのよ”
という悪魔と天使のささやき。

そんなことより、これから訪問するのに
口の周りがピカピカなのは大人としてどうか。

がまんがまんっ。

仕事の後、下校途中の娘とおちあい、
まんじゅうのいきさつを話した。
「じゃあ、帰ったら夕飯だから我慢しよう!」
という娘を悪い方向に説得して
よもぎをひとつ2人で分けて食べた。

結局、食べるのだ。


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