「きつね兄弟仁義」

またしても庭にきつねがやって来た。

犬やネコとは違い、からだの後にフサフサの尻尾がなびくので
動きがリズミカルに見える。
もう、三度目なので少し冷静に観察。

お、この二匹、前回見た二匹だな。
我が家の庭はお決まりのコースになっているらしい。
関係性としては、どうも、兄弟っぽい。
からだの大きさが微妙に大小なのだ。
しかも、一匹は堂々と目的あって動くのだが
もう一匹は大きい方を真似してついて行く。

兄(仮)が庭からショートカットに生垣の切れ目に向かい
すばやく川の方へ降りて行く。
弟(仮)がその後を挙動不審にウロウロためらう。
ためらうばっかりに、うっかり人間が凝視している窓の方へ
寄ってしまう。

アップのきつね。

ドラマ「北の国から」では
蛍ちゃんが「るーるー」と言ってきつねと戯れて
いましたが、あんな距離ではございません。
どアップ。

そして、今日も人間に気付くことなく
無事に崖を降りていきました。

人間に見えないのか?
私。


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