「キャンティのワインを半分に煮詰めてソースを作るの~~~ほら、素敵なパープルゥっ」

日記を書きかけたら、下の子が
「ママ、あの人の料理のテレビ!! 早く来て!!!」
と叫ぶのでうっかり見てしまった。

その番組とは、
たぶんアメリカのTVの吹替えで
とてもポジティブなイタリア系のグラマー女性が
いつも胸元の開いたピッタリTシャツを着て
(わりと簡単な)メニューをうんちくたっぷりに
日差しのそそぐ、素敵なキッチンで作り上げる料理番組。
最後はお決まりの、
たくさん招待客からグラマー女性が料理を絶賛される
会食シーンで終わる番組。
一度、見たらくぎ付けになってしまい
その後ずーっと真似してふざけていた。

なぜこの番組を好きかと言うと
小さな頃に見ていた
“世界の料理ショー”
を思い出すから。

世界の料理ショーは、
中年男性(グラハム・カー)がスタジオで
面白トーク満載で手際よくお料理を作る。
するとスタジオの観覧客から笑いと感嘆の声。
最後はいつもエプロンを外して背広を羽織り、
観覧席から一人選ぶ。
選ばれたお客さんは大喜びで
カーと一緒にテーブルで試食する。

この番組を見るたびに、
「外国ってすごーい」
と憧れたものだ。

大人になってしまった私には、
イタリア系のグラマー女性のクッキングトークが
コントのようで楽しい。


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