それぞれの分野で有名な人が母校の小学校をたずねて
授業をするという番組がある。
その日は、元Ｆ１レーサーの先輩が、
母校の体育館に鈴鹿サーキットをそのまま小さく作った。
レーシングカーさながら、小学生がそのコースを走ってタイムを測る。
予想通りに、運動の出来そうな機敏な子が概ねトップを占めている。
先輩が言う。
「早く走るイメージをして、もっと集中してっ。」
次の回、身体の大きな（ちょっとふっくら）女の子が
決してむやみにスピードを上げず、
コーナーを小回りにささささーっと
要領よく進む。
なみいる元気なクラスメイト達のタイムをあっさり抜いてしまった。
かなり前に見た番組だけど、ちょっとドキリとしたので
内容を良く覚えている。
片山右京という人を初めて意識した番組だった。
私は、生きて戻った彼を尊重する。