欧米のSt. Claus(聖ニコラウス)と日本のサンタは別者ではないかと思っている。
なんというか、
イタリアのパスタと日本のスパゲッティ・ナポリタンが全く違うように。
インドのカレーと日本のカレーライスが全く違うように。
クリスマスで浮かれるのは、洋の東西を問わず同じだが、
少なくとも本場では、イブが終わったら終わりなんてことはない。
あくまでも、クリスマスは25日だ。
しかも基本的には家族で、家で、静かに過ごす。
“St. Claus” はこども達をいつくしむ、老人に姿を変えた司教である。
“サンタ”は、鼻めがねや三角帽子ありきの、鳥の唐揚げ（なるべく骨付き）と
砂糖のサンタがのったショートケーキも登場する、飲んで騒ぐお祭りの幹事。
みたいなもの。
そして影の顔は、あらゆる年代の消費行動に刺激を与えるデフレスパイラル脱出の
キーパーソンなのである。
ところで最近、スパゲッティ・ナポリタンが食べられる喫茶店が減っていて悲しい。